ARが盛り上がっている。
マイナーな存在から徐々にではあるが確実に認知度を高めてきている。
かつて、ARブームが存在したらしい。
これを第一次ARブームと呼ぶならば、現状は第二次ARブームと呼べるだろう。
第一次ARブームで火付け役となったのは、Sony社のCybercodeやARToolkitだ。
どちらもマーカー型ARだ。
では、現在のARブームはどうだろうか?
第一次ブームとかわらず、火付け役の多くはマーカー型である。
第一次ブームと第二次ブームの違いは、PTAMなどマーカーを使わず平面を抽出する技術がノートパソコンで実現されたことと、モバイルデバイスのハードウェア進化と普及である。
しかし、第一次ブームの状況と本質的な変化はないように思える。
むしろ、拡張現実という言葉が一人歩きを初めて、バズワード化し始めている。
ここで、第一次ブームがなぜ定着せずにただのブームとして終わったのか気になる。
なぜなら、現在進行中の第二次ARブームもやがて沈静化して、忘れ去られるかもしれないからである。
第一次ブームが終焉した理由に入る前に、ブームの後でも継続するサービスに必要な要素は何であろうか?
ARに限らない、サービスが普及して持続するための仮説を立ててみる。
1. 気持ちいい(感情的)
2. 役に立つ(理性的)
注意:これは全く個人的な見解です。
補足1:IT分野のサービスに限らず、一般的な消費行動にも当てはまる?
補足2:消費者の行動が合理的なようで非合理的なことを説明できる?
1と2のかけ算がある一定以上でユーザは増え続ける。
利用者がクリティカルマスに達すると、サービスは安定期に入る。
この二つがサービスを利用する消費者のモチベーションに関する2大原則だと言えよう。
使っていて不快なサービスを続けようとはしないし、役に立たないサービスは忘れ去られる。
では、ARの話に戻って、第一次ARブームに当てはめてみよう。
1. 気持ちいい(感情的):【十分】←初めてARToolkitに触れた人は、驚きながら喜ぶので
2. 役に立つ(理性的):【不十分】←???
では、第二次ARブームは。。。
現状多くのサービスが登場しているが、「役に立つ」というようなサービスは見当たらない。
次にARが「2. 役に立つ」には何が必要か、何が欠けているのか、について考えたい。
ARは、「革新的」、「次世代」などと形容されるが、専門家や権威がARの優位性をいくらほめても、ユーザの役には立たない。
むしろ、ARが革新的であればあるほどユーザを置き去りにしてしまうだけだ。
美術館に展示されている近代アートや、聴きなれない近代クラシックなら「よくわからないね〜」で済むが、ビジネスとしてのITサービスはそうはいかない。
わからないことは、不快(1)であり役に立た(2)ない。
ユーザが新しい体験をやる気にさせるためには、「気持ち良さそう」で「役に立ちそう」だと思わせることが必要だ。
そこで、既存のユーザ体験の延長線上で、SREngineを応用できないかと考えてみた。
ARと似て非なるもの、QRコードはどうだろうか。
SREngineを少し改良すれば、マーカーなしセンサーなしで、写真をとるだけでアノテーション(電子付加情報)が得られる。
これは、リアルタイム性がないため厳密にはARとは呼べないものの、既存の仕組みとARを橋渡しする可能性があり、ユーザを置き去りにしない。
また、QRコードなどのマーカーを印刷する必要がないので、デザイン制約が少なくなる。
センサーが必要ないのでよけいなコストもかからない。
さらに、検索件数をしぼることでサーバーを必要としない低コストのプロジェクトにも適用可能だ。
これをSREngine Liteと呼ぶことにする。
ずいぶん長くなったので、SREngine Liteの詳細には次のエントリーに譲る。
ラベル: ar, augmented reality, srengine, srengine lite, 拡張現実