2009年2月27日金曜日

ARビジネスカンファレンス終了

SREngineの発表を無事終えることができました。

ここに記事が出ています。
[ITproカンファレンス:拡張現実]カメラだけでARを実現する「SREngine」,クリエータがiPhone版をデモ

SREngineが目指していることは過去に多くの人たちがコンセプトとして、さまざまな形で提案してきました。そこで、動画だけだと説得力がいまいちなので今回思い切ってデモをすることにしました。

幸いiPhone実機を使った実演デモがうまく動いたのでホッとしました。



SREngineの原型を作り始めたのが2008年の7月なので、8〜9ヶ月間のプロジェクトです。まだまだ未熟なプロジェクトにも関わらず、今回このような大きな舞台で発表できたことに大きな喜びを感じているとともに、関係者の方に感謝いたします。



ちなみに、会場はここです。

大きな地図で見る

広大な東京の中で、有数のおしゃれな街です。



最後のパネルディスカッションがとても印象的でした。よく言われることとして、「技術者が作りたいことと、ユーザが望むことは必ずしも一致しない」ということがあります。拡張現実という分野は技術的にまだまだ怪しいからこそ技術者がつっ走りがちです。この辺りはエンジニアが注意して方向性を決める必要があると思います。技術革新はエンジニアや技術者が起点になる、と個人的に考えています。日本はエンジニアの地位が低く、発言力も弱くなりがちです。拡張現実は今のところフロンティアで、どの国も主導権を握っていません。日本はかなり大きなチャンスをつかみかけていると思います。拡張現実の分野に限らず、エンジニアを不当に扱い続けると、相変わらず日本の技術産業は次の段階へ移行できないでしょう。高度成長期のときのような「目標」(欧米に追いつけ追い越せ)はもうないわけです。

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2009年2月19日木曜日

はやくもバズワード化しつつある「拡張現実AR」

セカイカメラ - Sekai Cameraがファッションイベントで披露された。機能を制限した試作版だがTVやブログ等、反響は少なくない。そして、多くのメディアが拡張現実として紹介されている。

では、果たしてセカイカメラ - Sekai Cameraは拡張現実と呼べるのか?私はかなり疑問に思う。というのは、今回披露されたセカイカメラ - Sekai Cameraはそもそもカメラビューがなくても成立するという代物だ。PlaceEngineによる位置推定を使うならiPod Touchでも動作することになる(常時カメラビューを表示するのはバッテリーを消耗することにもつながる)。製品名にカメラとついているわりには、本質的にカメラ機能を使っていないというのは個人的にしっくりこない。

この辺りはhachimitu blogさんが一刀両断しているので引用。



いやいや(笑)、セカイカメラ-Sekai Cameraにテクノロジーはないです。今回使っているテクノロジーはPlaceEngineです。クウジットさんのものです。 セカイカメラ-Sekai Cameraの良い点はコンセプトでしょう。



え!?ちょっとまってよ。それはエアタグじゃなくて、ジオタグですよね?

私は拡張現実という新しい分野が仮想現実と同じ道を歩むことを危惧する。Second Lifeはすばらしいコンセプトとテクノロジーで登場したわけだが、期待が一人歩きして過剰な投資によるバブルが起きてしまった。マスコミによる影響はかなり大きい。Second Lifeバブルがはじけた後、この分野の同様な事業メタバースは一気に下火になり多くのサイトが幕を下ろした。最近少し復活のきざしがあるものの多くの人に多大な影響したことに違いはない。

過剰な投資は製品やサービスが実力以上の評価を得たときに起きる。日進月歩のIT産業、特にWebテクノロジーではとても変化が激しい。専門家でも製品やサービスの本質を見抜き、正当に評価することはかなり困難だ。また、日本では技術者の地位や発言力が極めて弱いためよくわかっていない人の意見に大多数の人が流されがちだ。

では、拡張現実という概念の本質は何だろうか?文字通り現実を拡張するという解釈はナンセンスだ。現実を拡張する道具はわれわれの周りにあふれている。あげればきりがない。Wikipediaの定義はあいまいといわざるおえない。
現実環境にコンピュータを用いて情報を付加提示する技術、および情報を付加提示された環境そのものを示す。
これに加え、「現実をデジタル化することによって」とするのはどうだろうか。
現実をデジタル化することによって、現実環境にコンピュータを用いて(以下略)


まだ何も始まっていない拡張現実があっという間にバズワード化してWeb2.0のように消えていくのだけは避けたい。現実をデジタル化する技術さえ確立されれば、拡張現実という分野は大きく発展するポテンシャルを秘めている。皆が待ち望んでいる新しい産業になりうる。

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2009年2月18日水曜日

【拡張現実AR】SREngine for iPhoneプロトタイプの構成

SREngine for iPhoneプロトタイプについて

SREngine for iPhoneではSREngine Client/Server Editionを用いています。つまりネットワーク型です。シーンのデータ (SceneDB)はサーバサイドにあります。画像処理とパターンマッチングをクライアント(iPhone)とサーバ(LAMP)に分割することで、iPhone上でリアルタイム性を維持しつつシーン認識することが可能となりました (動画http://www.youtube.com/watch?v=Ps8av_dyHswは実時間です)。また、バッテリー消費量も低くなるよう工夫されています。

以下がSREngine for iPhoneの構成です。

[SREngine Client]
- Real-time image processing
- iPhone OS 2.2, no JB (Jailbreak)
- No external device (sensor)
- Developed with Apple Xcode iPhone SDK
- Lang: Objective-C and C language (image processing)

[SREngine Server]
- Pattern matching
- LAMP
- OS: Linux/Mac OSX
- Web: Apache with Django (maybe replaced)
- DB: SQLite3/MySQL
- Lang: Python (maybe replaced)


サーバ側でDjangoを使っていますが、あまり深い意味はありません。実演デモに間に合わせるためです。UIも今後大きく変更することになるでしょう。

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2009年2月16日月曜日

【拡張現実AR】SREngine for iPhoneプロトタイプの動画

SREngine for iPhoneプロトタイプの動画をアップしました。



2009年に入り、SREngineをiPhoneに移植することを始めました。

当初iPhoneでSREngineを動作させることはかなり困難と思っていました。というのはiPhoneはCPUが貧弱だという俗説があるからです。実際他のスマートフォンやPDAと比べるとCPUが高速な部類には入らないでしょう。第2世代のiPod Touchと比べても明らかに遅いとのベンチマーク報告があります。

しかし、iPhoneへの移植は案外スムーズに進みました。JB (Jailbreak)は必要ありません。ただ、AppStoreの審査をパスできるかどうかはわかりません (多分無理)。今のところ課題が山積なんでリリース予定はありませんが、iPhoneに移植できたことでテストは格段と楽になりました。

開発する過程でiPhoneが携帯端末としてすごい潜在能力を持っていることに気づく場面が少なくありませんでした。iPhoneを超える端末は果たして出てくるのか?Palm Preはかなり評判がよいのですが、AppStoreと開発環境がどうなのかが気になります。iPhoneはハードウェアデザインとUIがすごいのは周知の事実だけど、AppStoreと開発環境の方がすごいと思います。この先数年は十分使えそうです。

追記世界初開催!AR(拡張現実)ビジネスの最前線:ITproにてiPhone実演デモを行います。

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